自分らしく働こう。

2011年入社
賀川 慧/KEI KAGAWA

人事

本田技研工業(株) 労政企画部 労政課 チーフ
教育学部 社会学科 卒業

革新はメーカーから生まれ、
ヒトから生まれる。

最初からメーカーが本命だった。世の中を一気に変える革新の底力をもち、実体経済を牽引しているキープレイヤーは、やはりメーカーだと思っていたからだ。その中で異彩を放っていたのがHonda。この会社は“自動車会社”という定義じゃ括れない。実際、社名にも“自動車”とは付いてない。ロボットや航空機までつくっていて、チャレンジャーのにおいが強く漂っていた。そして、多様な領域にまたがる新しい価値創造を、ヒト軸から推進していくのが僕たち人事の仕事。どんなに革新的なモノも、技術も、生み出すのは必ずヒトである。Hondaが起こし続ける革新を、たとえ自らは表舞台に立たなくても、僕らは根幹から支えている。

Hondaの人事の仕事は、学生時代のサークル活動と考え方が合致していた。僕が所属していたのは、様々な団体のイベントを演出する大所帯のサークル。約100名の映像部門のリーダーを務め、次のような想いで活動に打ち込んでいた。人々が喜ぶイベントを実現したいという想い。仲間たちの気持ちを汲み取りながら、それぞれの最適な役割を定めてチーム力を高めていきたいという想い。依頼団体や音響・照明等の他部門の考えを受け止めながらも、言いなりにはならず、自分たちの意志を発信してより高い価値につなげたいという想い。今の仕事にも同じ姿勢で邁進し、自分らしさを出すことができている。だけどHondaの人事の仕事は幅広い。経験すればするほど、新たな学びや喜びがある。

任されるのは、
いつも意気に感じる大仕事。

Hondaは若手にも重要な仕事を一任してくれる。一任であって放任じゃない。入社3~4年目、パワートレインユニット製造部に所属していた僕は、製造部全体の中長期採用計画を立てて役員へ報告する大仕事を任された。人事戦略は常に経営戦略・事業戦略と共にある。各部門の現場マネージャーや上位管理職の人たちと、侃侃諤諤しながら取っ組み合った。しかしまだまだ現場への理解も足らず、非力だった。自分の手には負えなくなって先輩へSOS。付きっきりで助けてくれた先輩のおかげで、役員報告の任を果たせた。全力でやって無理だったら頼ることの大切さ。人事は経営に近い存在なのだという自覚。様々なことを学べた経験だったが、最も胸に刻まれたのはやはり「現場を知るべし」という第1ヵ条だ。現場ではどんなモノづくりが行われ、どんなことに困っているのか?それを知らずして血の通った人事にはなれない。Hondaの人事として確かなスタートを切ることができた僕は、やがて東京本社に異動となる。そしてやはり早々に大役を任された。

福利厚生制度の全社企画の一環として、全従業員を巻き込んだ全社レクリエーションを23年ぶりに復活させるプロジェクトを担当。埼玉西武ライオンズのホームグラウンドを借り切って、2016年の秋に一大イベントを開催することになった。Hondaには「よく働き、よく遊べ」という言葉がある。従業員が自ら企画し、組織の壁を越えて本気で楽しむレク活動は、主体性を重んじるHondaの風土そのものであり、創業の頃から大切にしてきた。しかし経営環境の悪化を背景に全社レクは開催中止となり、その後、時代と共に価値観も多様化する中で長く未開催になっていた。

Hondaを
最強チームにするために。

企業のレク活動には賛否両論があるものだ。人事の僕は無論そのことを承知していたが、レク自体が目的なのではない。目的は従業員相互の一体感を醸成し、オールHondaのチーム力をさらに育むこと。レクはその人事施策の一環だ。自由参加のレクにおいて、多くの従業員に参加してもらうためには事前の広報活動が重要となる。僕はHondaのレクの歴史や開催に込めた会社の想いなどをまとめたパンフレットを作成。4万人を超える全従業員に配布して開催意義の伝播に努めた。しかし押し付けのレクであってはならない。全事業所横断で実行委員会を結成してもらい、イベントで実現すべきコンセプトや具体的なコンテンツを現場主導で煮詰めていった。定めたコンセプトは「チームHondaの一体感を醸成し、多くの従業員を“本気の笑顔”にすること」。

事業所同士で全6種目のメイン競技を戦い、ドーム全体をフル活用して様々なサブイベントも催す企画が熟成された。しかしドームでの競技は“本戦”である。延べ約4ヵ月にわたる予選を各事業所で行い、本戦に出場する代表チームを決める。とことん本気のレクだった。
本戦当日、ドームには約7000人が来場。至るところ大賑わいの中、僕は胸が熱くなるシーンに立ち会った。役員を自チームの大将にして戦う競技で、勝利チームの従業員そして役員が立場や年齢に関係なく、みな顔をくしゃくしゃにして喜び合っていた。これぞ“一体感”であり、“本気の笑顔”だった。従業員同士、そして従業員と役員の距離を一気に縮められたのは、レクだからこその成果だった。

人事の
ポジティブパワーの
源泉とは?

「こんなに楽しいとは思わなかった!」「またやろうぜ!」終了後、たくさんの声が寄せられた。各事業所内での一体感が高まっただけでなく、顔を会わせることが少ない事業所同士の連携力も強まった。育まれた一体感や連携力は、必ず創られるモノにも宿るだろう。ヒト軸からHondaの革新を推進するというのは、例えばこういうことなのだ。とはいえ革新はまだ始まったばかり。目指す先はまだまだ遠い。全社を巻き込んだレクはこれからも継続して開催していく予定である。

僕はよく想い出す。就活時の面接で、Hondaの人事担当者から強力なポジティブパワーを感じたことを。そのパワーの源泉は、「Hondaをより良くしたい」という想いの強さだったのだと、今の僕は確信している。想いがあれば、軸ができる。「自分はHondaを良くするためにこの仕事をやっているんだ」という信念が生まれ、前向きになれる。僕も同じ想いを原動力に、レク活動を推進していた。加えてもう1つの想いもある。自分にしかできない仕事、賀川という存在がそこにいると言われるような仕事に、挑み続けたいという想いである。もっともっと自分らしさを出せると思う。右を見ても左を見ても、Hondaでは自分の色を出し切って働いている人ばかり。僕にとってこの会社の魅力とは、第一にそんな人たちの魅力なのだが、誰もが飾らない人柄であることも嬉しく思う。ポジションや年次の垣根を越えて本音のコミュニケーションができる。本音、本気、想いの強さ。この三拍子を兼ね備えているのがHondaパーソンだ。

CAREER PASS

START
Honda Carsにて販売店研修。
鈴鹿製作所にて工場研修。

  • STEP.01

    2012/4~2013/12

    パワートレインユニット製造部の人事機能を担う総務課にて、人事給与・退職精算業務に従事した後、レクリエーション・厚生施設業務を担当。各事業所にレクリエーション団体を設置して、各種スポーツや毎年恒例の“秋祭り”などを積極的に推進する、Hondaのレク活動への強いこだわりを知る。

  • STEP.02

    2014/1~2016/3

    製造部全体の人事要員管理・採用戦略立案等の業務に従事。その後、人事考課業務や女性活躍推進業務等を担当。当時のパワートレインユニット製造部の従業員数は全体で約1400名。

  • STEP.03

    2016/4~

    東京本社へ異動し、全事業所を対象とする福利厚生制度全般の企画・運営業務やレクリエーション業務に従事。福利厚生制度業務では、一人ひとりの従業員が希望の制度を選択できるカフェテリアプランの企画・構築等も推進。社会の変化や従業員のニーズに適した福利厚生制度の実現に努めている。

STAFF